Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

マユミさんは、じぶんの名をつげて、ふたりを二階へ案内しました。

警官たちはドアの前につきすすみ、マユミさんのかぎをかりて、ドアをそっとひらき、すきまから、暗闇の部屋をのぞいてみました。

「なにもいないじゃないか。その光った首というのは、どのへんにいたんだね。」

マユミさんも、のぞいてみました。ただまっ暗です。夜光の首は、どこにも見えません。

「あら、どうしたんでしょう。どっかに、かくれているのかもしれませんわ。電灯を……。」

マユミさんは、ドアのすきまから手をいれて、壁のスイッチをおしました。

パッと、まひるのように明るくなった部屋の中。机の下にも、長いすの下にも、入口から見たところでは、どこにも人のすがたはありません。

書斎につうじるドアも、ぴったりしまったままで、そちらへ逃げたようすもないのです。

「おかしいな。はいってみよう。」

警官たちは、そういって、ドアをいっぱいにひらくと、明るい応接室へはいっていきました。そして、人間のかくれられそうなところは、ぜんぶしらべ、マユミさんのかぎで、ドアをひらき、となりの書斎や、そのほかの部屋も、くまなくさがしましたが、怪人は、まったく、消えうせてしまっていることがわかりました。