Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

ふたりがはいっていきますと、まん中のテーブルに腰かけていた小林少年が、

「あ、先生!」

といって立ちあがりました。

「あとは、ぼくがひきうけるから、きみは事務所へ帰ってくれたまえ。しかし、いつ電話で連絡するかもしれないから、事務所を出ないようにね。」

小林君はそれを聞くと、ちょっとへんな顔をしましたが、先生の命令ですからしかたがありません。そのまま一礼して、部屋を出ていきます。

「ところで、赤森さん。その白玉の彫刻というのは、どこにしまってあるのですか。」

「あれです。あのガラス戸だなの上の段にならべてあります。わたしのもっている美術品のうちでは、いちばん値うちのあるものです。夜光怪人がこれをねらったのは、なかなか、目がたかいですよ。あいつは、めずらしい美術品が、どこにあるかということを、よく知っているらしいですね。」

明智探偵は、そのガラス戸だなのそばによって、五つの白玉の宝物を、つくづくとながめました。

「なるほど、これはすばらしい。ぼくは、こんなうつくしい彫刻は見たことがありませんよ。」

と感じいったようすです。

それから、ふたりは、まん中のテーブルに向かいあって腰かけ、しばらく話をしていましたが、