Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

エレベーター

それほど、かすかな声でした。

中村警部は部屋の壁を、こつこつ、たたきまわってしらべましたが、どこにも、あやしいところはありません。

明智探偵は、壁の中に、かくれているのではないことがわかりました。

そこで警部は、また廊下に出て、ドアをしめ、腕時計をにらみはじめました。

そして、三分たったときに、もういちど、ドアをひらきました。

「ハハハハハ……。どうだい、秘密のたねがわかったかね。」

部屋の中で、明智探偵が笑っていたのです。

中村警部は「アッ。」とおどろいて、あいた口がふさがりません。

「わからないね。いったい、これはどうしたわけなんだい?」

「四十面相でなくてはできない大奇術さ。そのいみはね……。」

エレベーター

「口で説明するよりも、もういちどやってみよう。こんどは、ドアをしめないでね。そうすれば、この大魔術のたねが、はっきりわかるんだよ。」

明智はそういって、にこにこ笑いながら部屋の中にはいり、おくのほうへいって、くつで床のある場所を、とんと、ふみました。そこに、おしボタンがあるのでしょう。

すると部屋ぜんたいが、スウッと下のほうへ、しずみこんでいくではありませんか。