Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

じいさんは、その森の中へはいっていきます。少年たちも、あとにつづきました。

石のとりいをくぐって、しばらくいきますと、社殿の前に、石のコマイヌが石の台の上に、ぶきみな猛獣のようにうずくまっていました。

白ひげのじいさんは、そこをとおりすぎて、社殿のうらの深い森の中へはいっていきます。少年たちは、ますますきみがわるくなってきましたけれど、逃げだすわけにはいきません。

「エヘヘヘヘ……。」

気がつくと、白ひげのじいさんが、こちらをむいて、いやな声で笑っていました。少年たちはおもわず立ちどまりましたが、相手に気づかれたことは、もう、うたがうよちはありません。

「エヘヘヘヘ……、そこにいるのは小林君だね。それから、チンピラ隊の子どもたちだね。おれをつけてきたのは感心だ。よくあの地下道の口に気がついた。で、きみたちは、おれの正体を知っているのかね。知らなければ、いま、見せてやろう。ほら、これがおれの正体だッ。」

いったかとおもうと、じいさんのからだが、パッと木の幹にかくれ、そこから、青白く光るものが、スウッと浮きだしてきました。

夜光人間の首です。

青白くリンのように光る顔、巨大なまっ赤な目、赤くもえている口、あの恐ろしい夜光人間の首です。