Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
巨人と怪人
たおれてしまいました。みんな、顔から手から、全身、ドロだらけです。
いくらやっても、だめなので、三人はもう、あきらめてしまいました。
いまは、腰までの深さになったドロの中に、じっと立っているばかりです。
土の滝は、いつまでもやみません。ダダダ……ダダダ……、恐ろしいいきおいで、三人の頭の上からふりそそいできます。
底なし沼の表面は、もうポケット小僧の腹のへんまでのぼってきました。腹から胸、胸からのど、ドロの沼は深くなるばかりです。
とうとうドロは、ポケット小僧の口までのぼってきましたので、上山さんが小僧をだきあげてくれました。
こんどは、小林君のばんです。胸からのど、のどからあごへと、ドロドロしたものがのぼってきます。
上山さんは、左手でポケット小僧を、右手で小林少年をだきあげなければなりませんでした。
しかし、それも、いつまでつづくことでしょう。ドロの表面はもう、上山さんののどのところまで、すりあがってきたではありませんか。
巨人と怪人
上山さんに化けた四十面相は、おとし穴のそばに立って、それを見ながら、ゲラゲラ笑っていました。いつも仕事のじゃまをする小林少年やポケット小僧が、苦しんでいるのを見て、よろこんでいるのです。