Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
「アッ、のぼっていく。のぼっていく。四十面相が、縄ばしごをのぼっていく……。」
くやしそうな叫び声がおこりました。やっぱりヘリコプターは四十面相のみかただったのです。空から怪人をすくいだしにきたのです。
「おい、水をぶっかけろ、そして、あいつを、縄ばしごから落としてしまえ。」
中村警部が、やっきとなってどなりました。しかし、残念ながら、ホースの水は縄ばしごまで、とどかないのです。
四十面相の黒いすがたは、ヘリコプターの操縦室のすぐ下まで、のぼりつきました。かれは、左手で縄ばしごを持ち、右手をはなして、地上の人たちをあざけるように、その手を空中にひらひらさせています。
「ワハハハハハ……。諸君、ごくろうさま。レンブラントの名画は、たしかにちょうだいしたよ。それじゃあ、あばよ!」
そのことばは、地上までとどきませんでしたが、人をばかにした大笑いの声は、みんなの耳にはいりました。四十面相は、レンブラントの名画のカンバスを、わくからはがして、ほそくまるめ、ふろしきにつつんで背中にせおっているのです。
警官たちは、じたんだをふんでくやしがりましたが、どうすることもできません。