Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
第二のヘリコプター
第二のヘリコプター
怪人四十面相は、縄ばしごをのぼりきって、操縦室の入口に両手をかけると、鉄棒のしりあがりで、ひょいと中へはいりました。
「松下か?」
怪人が声をかけますと、操縦席にいた男は、縄ばしごをたぐりあげながら、
「はい!」
とこたえました。
「もうひとりは、だれだ?」
「しんまいの、あっしの助手ですよ。」
松下とよばれた男は、みょうに、かすれた声でいいました。かれは、とりうち帽をふかくかぶり、洋服のえりをたてて、なぜか、顔をかくすようにしています。
「ふうん、こんな助手がいたのかい。子どもみたいに、ちっちゃいやつじゃないか。」
いかにも、その助手は、子どものようにせのひくい、へんな男でした。やっぱり、とりうち帽子をふかくかぶり、だぶだぶの服をきています。子どもが、おとなの服をきているようなかっこうです。
四十面相は、ちょっとふしぎそうな顔をしましたが、いまは、そんなことを考えているばあいではありません。いっこくもはやく、このばを逃げださなければならないのです。
松下という部下は、操縦席について、きゅうにヘリコプターを上昇させ、そのまま東のほうへ進ませました。