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Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

」

そんな話をしているとき、四十面相は左の手で、みょうなことをやっていました。

そっと、ポケットから小型の懐中電灯をとりだし、それを、プラスチックの操縦席のよこにむけて、明智探偵たちに気づかれないように、ピカッ、ピカッ、ピカッと、つけたり消したりしていたのです。

そのむこうには、四十面相の部下のヘリコプターが、こちらのヘリコプターとならんで飛んでいます。もしかしたら、四十面相は、そうしてみかたのヘリコプターへ、懐中電灯の暗号通信をしていたのではないでしょうか。

「ワハハハ……、こうなると、四十面相も、あわれなもんだね。また刑務所へくらいこむのか。だが、明智君、おれはやっぱり魔法つかいなんだぜ。きみのほうが手品をつかえば、おれのほうは魔術をつかうのさ。こうして、つかまったように見えていても、ほんとうは、つかまってやしないんだぜ。ウフフフフ、まあ、いまにわかるよ。」

四十面相は負けおしみのようなことを、くどくどとしゃべっています。懐中電灯の通信をごまかすためかもしれません。

まもなく、いままでならんで飛んでいた、むこうのヘリコプターが、だんだん遠ざかっていき、やがて、うしろのほうへ飛びさってしまいました。