Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
た。そしてある計画をたてたのです。それが、どんな計画だったかは、やがて、わかるときがくるでしょう。
それから四日のあいだは、なにごともなくすぎさりましたが、警官隊の見はりは、昼も夜も厳重につづけられ、いかに四十面相でも、これでは、しのびこむすきもないように見えました。
そのあいだに、ひとつだけ、ちょっと、へんなできごとがありました。明智と小林少年が、はじめて神山邸をしらべた、つぎの朝のことです。神山さんが、美術室へはいってみると、部屋のすみに立ててあったアドニスの石膏像が、まっぷたつにわれて、ころがっていたのです。
そのまわりには、こなごなにわれた、石膏のかけらがとびちり、そばに、野球のボールがころがっていました。そとの原っぱで野球をしていたボールが、ひらいた窓からとびこんで、石膏像の腹にあたったらしいのです。
美術室の窓は、いつもしめきって、かけがねがかけてあるのですが、女中さんがそうじをするときには、窓をあけますから、窓をあけておいて、女中さんが、ちょっと部屋を出たすきに、ボールがとびこんだのかもしれません。
アドニスというのは、大むかしのギリシア神話のなかに出てくる美しい青年で、そのはだかの像を有名な彫刻家がいくつもつくったのですが、いまのこっているのは、ごくわずかです。