Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうですとも。まさかこんな山の中の樹海(海のように、ひろい森)のまんなかの、あの人間の顔とそっくりの大岩の下に、こんな美術館があろうなんて、だれが想像するでしょう。

かしらは、じつにいい場所をおえらびになりましたよ。

そのうえ、あの恐ろしい番人がいれば、たとえ、人間が奇面城にちかづいてきても、あの番人を見たら、まっさおになって逃げだしますよ。われわれにたいしては、ねこのようにおとなしいやつですがね。ハハハハ……。」

それを聞いて、ポケット小僧は、いよいよ恐ろしくなってきました。

「それじゃここは、山の深い森のまんなかなんだな。そこに、人間の顔のような大岩があって……、おれはいまその中にいるんだな。

だが、恐ろしい番人って、なんだろう? じぶんたちにはねこのようにおとなしいといったが、そいつは、いったいどんなやつなんだろう。人間じゃないかもしれないぞ。」

それから、部屋のなかのふたりは、まだしばらく話をしていましたが、ぼつぼつ寝室へひきあげそうになりましたので、おどろいてドアをはなれ、もとの物置部屋へひきかえしました。

まず、ドアのうちがわに長い板ぎれを立てかけて、だれかがドアをひらけば、それがたおれて音がするようにしました。