Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

恐ろしい番人

悪魔が笑っているのです。さしわたし十メートルもあるような巨大な目で、じっと、こちらをにらみつけています。そして、するどい牙のある三十メートルの口で、何百人の人間でも、ひとのみにしようと待ちかまえているようです。

恐ろしい番人

その巨人の顔の前は広っぱになっていて、いっぽうのすみにヘリコプターがおいてあります。ポケット小僧はヘリコプターのそばへいき、操縦席にのぼりついて、その中をしらべてみました。

こしかけのうしろに、ズックでつつんだ四角なかごがおいてあります。中をのぞいてみると、キャベツのきれはしが、ころがっていました。

このかごは、どこかの町で食料品をしいれて、ここへはこぶときに、つかうのでしょう。

ポケット小僧は、その大きなかごを見て、にやりと笑いました。うまい考えがうかんだからです。

「行きはかばんの中、帰りはかごの中か。ウフフフ……。おれもなかなか知恵があるなあ。」

そんなひとりごとをつぶやいて、ヘリコプターをおりましたが、そのとき、どこかから、みょうな叫び声が聞こえてきました。

「ギャアッ、ギャアッ!」

というようなへんな声です。鳥がないているのでしょうか。