Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
「じつにざんねんなことをしました。ぼくが刑事諸君といっしょに、犯人を監視していれば、そんなことはおこらなかったのです。それを新聞記者にじゃまされてしまったものだから。」
明智探偵は刑事たちをせめようともせず、まるで自分の手ぬかりででもあったようにくやむのでした。
「いや、ぼくこそ申しわけないゆだんでした。ただちに全都に非常線をはって、草の根をわけても、あいつをとらえないではおきません。」
中村係長は、部下の刑事たちの責めをおって、わびるようにいうのです。
「しかし、おそらく、それはむだでしょう。中村君、あなたはあいつを何者だとお思いですか。」
「何者といっても、殿村探偵に化けていた蛭田博士ではありませんか。」係長は、けげんらしく、明智の顔をながめて答えました。
「ところが、その奥に、もうひとりのおそろしいやつがかくれているのです。殿村や蛭田博士なれば、逃がしたとても、さしてくやむことはありません。誘かいされた子どもたちも、機密文書も、取りかえしたのですからね。しかし、殿村というのも、蛭田博士というのも、あいつのかりの姿にすぎないのです。あいつはそんななまやさしい悪者ではないのです。