Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
二十面相の魔術
「おお、もう十一時半です。ボツボツ出かけなければなりません。約束の時間におくれてはたいへんですからね。それじゃ行ってきます。かならず信雄君は連れて帰りますから、どうかご安心ください。」小泉氏になりすました明智は、あいさつをして立ちあがりました。小泉氏は、くれぐれもまちがいのないようにと、念をおしながら、わざわざ門の外まで名探偵のかどでを見送るのでした。
二十面相の魔術
明智を見送って座敷に帰った小泉氏は、もう気が気でありません。うまく信雄を取りもどしてくれるかしら、もしや掛け軸がにせものとわかって、あの子がおそろしいめにあうようなことはないかしらと、立ったりすわったり、時計の針ばかりながめくらすのでした。
信雄君のおかあさまの小泉夫人とて同じことです。小泉氏のそばにすわって、おたがいの青い顔、おびえた目を見かわしながら、ものをいう元気もなく、時のたつのを待つばかりです。十分、二十分、三十分、ああ、なんという待ちどおしい、長い長い時間だったでしょう。おかあさまなどは、あまり胸がドキドキするものですから、このまま重い病気にかかって、死んでしまうのではないかとお思いになったほどです。