Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
すると、黒マントの人物も、ふたりのあとから、ソッとすべりこむように、その洞穴の中へ姿を消したではありませんか。
鍾乳洞にはいりますと、明智探偵はすぐさま懐中電灯を点火して、それをふりてらしながら、じいさんのあとについて進みました。じいさんはなれたもので、せまい岩穴の中を、少しもためらわず、グングンはいっていきます。ところが、そうして、二十メートルほども歩いたときでした。じいさんのあとにしたがっていた明智探偵が、「アッ。」とさけんだかと思うと、懐中電灯の光が消えて、あたりは真のやみになってしまいました。
「おや、どうしただ? ころんだのかね。気をつけねえと、足もとがあぶねえだから。」じいさんがやみの中でうしろをふりかえりました。
「いや、ちょっとつまずいたんだよ。そのひょうしに懐中電灯を落としてしまって、ああ、あったあった。さあ、もう大じょうぶだから、かまわないで進んでくれたまえ。」明智は、拾いあげた懐中電灯をふたたび点火して、元気にふりてらして見せました。
そうして電灯が消えていたのは、ほんの三十秒ほどのあいだでしたが、それにしても、少年たちでさえ、そんな入り口の近くでは、だれもつまずかなかったのに、日ごろ注意ぶかい名探偵が、懐中電灯をとりおとすなんて、少しへんではありませんか。