Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
」
「それにしても、あんな大きなものを、どうして盗みだすことができたかね。」
「それには、こういう話があるんだよ。これも近所の農家のものが見たというんだがね、事件の晩おそく、町からの帰りに、塔の丘のそばを通りかかった人があって、遠くから、暗やみの中にうごめいている、へんなものを見たというんだ。」
「やっぱり、あの機械人間かい。」
「ウン、それがひとりやふたりじゃなかったというのだ。十人ほども同じ形のやつが、長いはしごを、のぼったりおりたりしていたそうだ。」
「ヘエ、はしごをね。」
「ウン、そのはしごというのが、またへんなんだよ。消防自動車みたいなものが、建物の前にとまっていて、あの空へグングン伸びて行く機械じかけのはしごね、あれが時計塔のところまで伸びて、その空中ばしごを、機械人間が幾人も、のぼったりおりたりしていたというんだ。」
うわさには尾やひれがついて、とほうもない怪談になっていきます。おしまいには、その幾人もの機械人間が、スーッと空高く飛んで行って、雲の中へかくれてしまったなどと、まことしやかに、いいふらすものさえ現われるしまつでした。
しかし、そういううわさ話は信じられないとしても、時計塔の文字盤と機械が盗みさられたことは動かしがたい事実です。