Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
古井戸の底
ある時、小林君がその戸をしらべていると、とつぜん、うしろに人の声がしました。
「エヘヘヘヽヽヽ、だめ、だめ、その戸のむこうがわに出ると、いのちがないのだよ。おそろしい地獄が口をひらいて待っているんだ。悪いことはいわない。この戸のむこうへ出ようなんて、けっして考えるんじゃないよ。」
いつのまにか、例の道化師が、そこに来て、ヘラヘラ笑っているのでした。小林君はその時、道化師のいったことは、ただのおどかしだろうと思いましたが、あとになって、けっしておどかしでなかったことがわかるのです。その戸の外には、ほんとうに身の毛もよだつ地獄があったのです。
古井戸の底
もしその鉄の戸が、地上へのたった一つの出入口だとすれば、魔人が外へ出る時には、戸がひらかれるはずです。ひょっとしたら、小林君たちが夜ねているあいだに、魔人はいくども、そこから出たりはいったりしていたのかも知れません。
「そうだ、今夜は、ねないで、コッソリあの戸を見はっていてやろう。そして、もし魔人が戸をあけたら、そのあとについて出ればいい。」
小林君は昌一君ともうちあわせたうえ、その晩はよっぴて、見はりをすることにしました。