Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
気のせいか、ひだの多い幕が、かすかに動いているように見えます。天井からさがっているランプがゆれたのでしょうか。それとも、幕のうしろにいる魔人が、今にもとびだそうと、身うごきしているのでしょうか。
中村警部はピストルの手をあげて、いきなりぶっぱなしそうな身がまえをしました。
「アッ、まちたまえ、むやみにうってはいけない。そのピストルは、ぼくがあずかっておこう。」
明智はなぜか、警部のピストルを取りあげてしまいました。刑事はピストルを持っていなかったので、ただ一ちょうの武器が明智の手にわたったわけです。
明智はそれから、部屋の入口へ行って、ドアーをピッタリしめて、刑事をさしまねきました。
「きみはこのドアーの前に立っていてください。ぼくがよろしいというまでは、どんなことがあっても、ここをひらいてはいけない。わかりましたか。たとえ中村君でも、手塚さんでも、それから、ぼく自身でも、ここから一歩も外へだしてはいけないのです。わかりましたか。」
明智のふしぎな注文に、刑事は目をパチパチさせていましたが、魔人の巣窟を発見した名探偵のいいつけです。わけはわからなくても、したがうほかはありません。