Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
この美術品の大部分は、長いあいだに集めたもので、いぜんは別のところにかくしてあったのだ。この地下室も徳川時代のすえに、ある大名が、秘密の会合の場所として造らせたものだが、それが明治になってから、持ち主もかわり、入口もふさがって、だれにも知られないでいたのだ。
魔人のやつは、戦争後、ある古文書によって、この地下室のあることを知り、ひそかに手入れをして、美術品をはこびこんだ。大きな仏像を持ちこむために、古井戸の底の石かべをこわして、また元どおりになおしたあとも残っている。
どうです。手塚さん、この土地の持ち主のあなたも、ごぞんじないことを、ぼくは知っているのですよ。ハハハヽヽヽ。」
明智はなぜか、意味ありげに笑うのでした。
それから一同が、仏像のあいだを進んで行くうちに、どうしたことか、今まで先にたって歩いていた明智の姿が、フッと見えなくなってしまいました。ちょうど人間ぐらいの仏像がたくさんならんでいるので、その中にまじってしまって、明智がどこにいるのか、わからなくなったのです。
「明智君、どこへ行ったんだ。明智君、明智君……。」
呼んでも答えるものはなく、うす暗い部屋はシーンとしずまりかえって、立ちならぶ仏像の顔が、みな笑っているように見えます。