Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
エ、わかるかい。きみ。じつにうまいことを考えたもんだね。古井戸の底にはいつも水がいっぱいあるので、だれもうたがわない。ただ、魔人が出はいりする時だけ、その水をなくすればいいのだ。それにはね、あとでしらべてわかったのだが、井戸の底の石の壁のうしろに、大きなタンクがかくしてあるんだ。スイッチをおすと、モーターの力で、井戸の水がそのタンクの中へすいあげられてしまう。魔人のやつは、近所の動力線から電気を盗んでいるんだよ。
そうして、水をなくしておいて、魔人は縄ばしごのさきのまがった金具をほうりあげ、それを井戸がわにひっかけて、地上へのぼってくるんだ。
縄ばしごといっても、じょうぶな一本の絹ひもに、三十センチおきぐらいにむすび玉をこしらえたもので、丸めるとポケットにはいってしまう。やつは井戸を出ると、それを丸めてポケットに入れて立ちさる。
すると、一分もたたないうちに、自動的にタンクの口がひらいて、ドッと水がながれだし、たちまち井戸の底は水でふさがってしまう。それでもうなんのあとかたものこらないというわけだよ。
ぼくはどうかして、魔人のるすのまに、地下のすみかへはいりたいと思ったが、水のなくなるのはホンのすこしのあいだだから、とても、まともにははいれない。