Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

すると、ああ、どうでしょう。案のじょう老人は悪者でした。洋館の外を右がわへまわって、そこの窓をよじのぼっているではありませんか。家人にさとられぬよう、部屋の中へしのびこもうとしているのです。

「ああ、たいへんだ。どうしようかしら。」と泰二君がまよっているうちに、怪老人の姿は窓の中へ消えてしまいました。中で何をしているのかと思うと、もう気が気ではありません。

おまわりさんに知らせるのがいちばんいいことはわかっていました。でも、遠くの交番までかけだしているうちに、老人は目的をはたして逃げだしてしまうかもしれません。

「そうだ。玄関のベルをおして、ここの家の人に知らせてあげよう。」泰二君はとっさに心をきめて、ソッと門のとびらをひらくと、足音をたてぬように気をつけながら、正面の玄関へかけあがっていきました。

呼びりんのボタンをさがしますと、入り口の柱の上のほうについていることがわかりましたので、背のびをして、いっしょうけんめいそれをおしつづけました。

ところが、いつまでおしていても、だれも玄関へ出てくるようすがありません。ひょっとしたら呼びりんの電線が切れているのかもしれないと思って、こんどは、玄関のドアをおしたり引いたりしてみましたが、かぎがかけてあるらしく、ビクとも動かないのです。