Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
明智のほうでも乞食の顔を見ました。そして、ふたりの目と目がぶっつかりますと、明智も乞食少年も、なぜか意味ありげにニッコリと笑いました。おや、明智探偵は、こんなきたない乞食と、知りあいなのでしょうか。知りあいでなくて、あんなしたしそうな笑顔を見せるはずはないのですが。
しかし、乞食少年は、べつにものをいうでもなく、そのまま、殿村のあとを追うように立ちさっていきました。つえを力に背中をまるくして、ヨチヨチと歩くせむし探偵、その少しうしろから、お供でもするようについていく乞食の小僧、ふたりの姿は、まるで奇妙な親子のように見えました。
明智探偵は事務所に帰りますと、そのまま階下の洋室にとじこもって、のんきらしく読書をはじめました。べつに捜索のために外出するようすもないのです。
夕食をすませてからも、やっぱり同じ部屋にとじこもったまま、こんどは机の上に紙をひろげて、むずかしい高等数学の計算をはじめました。これは明智の一つの道楽で、ひまでこまるときにはいつも、ふつうの人には頭のいたくなるような、数学の問題をといて楽しむのがくせでした。みょうな道楽もあればあるものです。