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Japanische Klassiker mit Furigana

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme

Aozora Bunko

階上の物置や、暗い倉のなかに閉じ籠って、数ある寝道具や衣類、こまこました調度の類を、あっちへかえしこっちへ返し、整理をしたり置き場を換えて見たりしていた。着物のなかには、もう着られなくなった、色気や模様の派手なものがたくさんあった。

「私が死ねば、これをお前さんたちみんなに片身分けにあげるんですよ。」

内儀さんはその中に坐りながら言った。

老人は、頭脳が赫となって来ると、この内儀さんの顔へ、物を取って投げ着けなどした。得がたい瀬戸物が、柱に当って砕けたり、大事な持物が、庭の隅へ投り出されたりした。

お庄らは、この老人の給仕をしているあいだに、袖で顔を掩うて、勝手の方へ逃げ出して来ることがしばしばあった。内儀さんに就いていいのか、老人に就いていいのか、解らないようなこともたびたびであった。

夜は若いものが店の方から二、三人来て泊った。酒好きな車夫も来て、台所の方によくごろ寝をしていた。若い人たちは時間が来ると入り込んで来て、湯に入ってから、茶の間の次で雑誌を見たり、小説を読んだりした。湯に入っていると牡丹色の仕扱を、手の届かぬところへ隠されなどして、お庄は帯取り裸のまま電燈の下に縮まっていた。