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Japanische Klassiker mit Furigana

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あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme

Aozora Bunko

「坊や厭になっちゃった。」

子供の体の常でないことが、朝になってからようやくお銀にも解って来た。

「手がないし、弱ってしまうね。」

お銀は溜息を吐きながら、庭の涼しい木蔭を歩いたり、部屋へあがって翫具を当てがったりしていたが、子供は悦ばなかった。

「大変な熱ですよ。お医者さまへ行って来ましょうね。」

お銀は子供に話しかけながら、乳呑み児の方を女中に託けて出て行った。

一時に四十二度まで熱の上った子供は、火のような体を小掻捲きにくるまれながら、集まって来た人々の膝のうえで一日昏睡状態に陥ちていた。そして断え間なく黒い青い便が、便器で取られた。そのたびにヒイヒイ言って泣くのが、笹村の耳に響いた。

「今度という今度は、少し失敗りましたねって、そう言うんですよ。もし助けようと思うなら、入院させるよりほかないんですって。家ではどうしても手当てが行き届かないそうですから。」

お銀は医者から帰った時、笹村に話した。

「どっちにしても、熱を少し冷ましてからでないといけないんだそうですがね。高橋さんが後で来て、も一度見て下さるそうです。けれど……その時病院の方も、紹介してあげますからというお話なんです。