Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme

Aozora Bunko

風通しのよい二階では、障子をしめた窓の片蔭に、浅井や婆さんや、よくここへ遊びに来る近所の医者などが一塊になって、目を光らせながら花に耽っていた。顔を見るたんびに、体を診てやる診てやると言ってはお増に揶揄いなどするその医者は、派手な柄の浴衣がけで腕まくりで立て膝をしていた。線の太いようなその顔が、何となし青柳の気分に似通っているようで、気持が悪かった。

「お帰んなさい。」

医者が声かけた。

「どこへ何しに行っていたんです。お増さんがついていないもんだから、浅井さんがさんざんの体ですよ。」

浅井がハハハと内輪な笑い声を洩らした。

お増は火入れに吸殻などの燻っている莨盆を引き寄せて、澄まして莨を喫していた。そしてこの二、三日男が何をしていたかを探るように、時々浅井の顔を見たが、いつもより少し日焼けがしているだけであった。

「神さんに感づかれやしないの。」

お増は二年ばかり附き合ってから、浅井と前後してじきに家へ帰ると、蒸し蒸しするそこらを開け放しながら言い出した。向うの女中が火種を持って来てくれなどした。

浅井はにやにやしていた。

「それでもちっとは東京の町が行けるようになったかい。