Japanische Klassiker mit Furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme
「いいえ、そうじゃないの。」
お雪は莨をふかしながら、にやにやしていた。
「青柳が少し仕事をするんだとさ。」
「仕事って何さ。」
「大変な仕事さ。」
お雪はやはり笑っていた。
「後家さんでも瞞すのかい。」
「まあそういったようなもんさ。その相手がよそのお嬢さんなの。」
「へえ、罪なことをするね。」
お増はそう思いながら、友達の顔を眺めていた。
お雪は少し顔を赧らめながら、「それには私が家にいては都合が悪いのだとさ。」
「家へ引っ張り込むの。」
「多分そうでしょうよ。」
お雪はきまり悪そうにうつむいていた。
「わたし、あの男あんなに悪い奴じゃないと思っていたら……どうして。」
お雪は呟いた。
「芸じゃ駄目だから、色で金儲けをするなんて、あの男も堕落したものさ。あんな男に引っかかるお嬢さんがあるのかと思うと、気の毒のような気がするわ。それアお前さん、先は名誉のある人だもの、そんなことが新聞にでも出てごらんなさい、たまったもんじゃありゃしないわ。そこが青柳の附け目なのさ。」
「そのお嬢さん見たの。」
「いいえ。」
二十四
「だけど私もう一度あんな気になって見たいと思うよ。