Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme
お柳がふとある晩、東京へ行くといって、騒ぎ出したのは、この冬の初めのことであった。子供などを多勢かかえた嫂から厄介ものあつかいにされるのを憤って、お柳はそれまでにも、二度も三度も、兄と大喧嘩を始めたのであった。
「今となっては、君よりも、君の細君よりも、自分の兄を呪っているらしいのだ。」
浅井は小林からそんなことも聞かされたのであった。
三十九
会社の事務室へ入って行った浅井は、いつもかけつけの、帳簿などのぎっしり並んだデスクの前に腰かけたが、心が落ち着かなかった。建築物の請負いや地所売買の仲介などを営業としているその会社で、浅井は近ごろかなりな地位を占めて来たが、そこまで漕ぎつけるまでには、一身上にいろいろの変遷があった。会社内の誰にもそんなに頭を下げずに通されるようになった浅井は、時々過去を振り顧ったり、立っている自分の脚元を眺めずにはいられなかった。関係したさまざまの女が、頭脳に閃いた。経済や自分の機嫌を取ることの上手なお増と一緒になってから、めきめき自分の手足が伸びて来た。
「お柳さんのような人と一緒にいては、とても有達があがりませんよ。