Japanische Klassiker mit Furigana
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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
Lesen Sie 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.678 Zeichen · 394 Bildschirme
れる畠山の家門を恥かしめることになる。が、それにしても右大将家が、何故に女房の姿をして外へ忍び出る必要があろう。これはどうも奇怪至極なことである。どうも右大将家ではない。右大将家の声と思ったのは、己の聞きあやまりであろう。まさか右大将家ではあるまい、右大将家でないとすると、何者であろう。右大将家のお傍附の女房であろうか、女房にしてはその声が、女らしくなかった。彼は刀を持ったなりに雨戸の方へ歩いて往って、右の手でそれを叩いた。
「畠山六郎でございます、お耳に入れたいことがございます」
内から女の声で返事をした。それは御台の声であった。六郎はちょっと雨戸を離れて立った。
と、内から雨戸が開いて女房頭の周防と云うのに紙燭を執らして政子の顔があらわれた。
「上様の御傍に変ったことがございますまいか、今ここを見廻っておりますと、被衣を着た者が、ここの雨戸を開けて出ましたから、二刀突きましたが、突かれながら、あれなる被衣を落して、また内へ逃げ込みましてございます」
「それは女房が忍んで親元へまいる処をお前に見咎められて、浅手を負うたようであるが、気にする程のことはないから、このことは他へは口外してはなりませぬ、上様は落馬以来、すこし御加減にすぐれない処があるが、今までお話しなされておって、すこしも変ったことはなし、お前は