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Japanische Klassiker mit Furigana

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がまのち

日本怪談大全 第一巻 女怪の館

田中 貢太郎

Lesen Sie 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.678 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

※(ローマ数字6、1-13-26)

「でも、私は、そんな人は初めてよ」

妻室の気もちが直って来たので、私はやや安心した。

「女なんかと云うものは、たいていそんなものだよ」

「そうでしょうか」

妻室は間もなく下へおりて往った。私は火鉢へ寄りかかりながら、雨で微暗い部屋の中を見廻した。

※(ローマ数字6、1-13-26)

神秘なことも、ちょっと感じるには感じるが、土台が唯物的に出来あがっている私は、また、発狂者の錯覚のことを思いだしてその二三日は気もちが悪かった。曾て私は友人の発狂したことを見ている。その友人は、己の秘に行った自恂の行為を、いっしょに宿にいた友人が、下宿の者や、附近の者にふれ歩いたと思いだして、それから皆の顔に嘲笑が見えだし、その友人と大喧嘩をした結句、素人下宿へ往ったが、どうも素振が怪しいので、私と、も一人、その当時医科大学へ往ってた友人と二人で、見に往った。そして、その友人の挙動がいよいよ怪しいと見たので、二人で精神病院へ伴れて往って、入院をさしたが、そのうちに頭を柱に打ちつけて自殺してしまった。

私はこのことが平生頭にあるので、お化けよりも何よりも、この発狂が恐かった。