Japanische Klassiker mit Furigana
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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
Lesen Sie 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.678 Zeichen · 394 Bildschirme
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丹前が口を入れた。
「詩を作るより、田を作れか」
角刈は揉あげに何か云いかえしをしなければ気がすまなかった。
「作る田がないから、東京へ来て強請をやってるだろう」
「お互さまだよ」
「お互さまじゃねえや、俺はもとからの破戸漢だ、おめえは学生から、おっこちて来たのだ、物が違わあ、いっしょにせられてたまるものかい」
丹前が笑いだした。
「あんまり自慢にならんさ、まあ、それよりおちついて飲みな」
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三人は酒になった。三人は品川大井大森方面を縄張にしている匪徒で、丹前は岡本と云う三百代言あがり、揉あげは松山と云って赤新聞の記者あがり、角刈は半ちゃんで通っている博徒であった。三人はその時、貸借関係で紛糾している家を恐喝しているところであった。
何時の間にか一人の歌妓が加わっていて一座は四人になっていた。三人は他愛ない話をして笑いあっていた。
「半ちゃん、どうだい、この比は、佳い目が出るのかい」
揉あげの松山はいい気もちに酔っていた。角刈の半ちゃんは笑っていた。
「佳い目が出る、おい、松山、佳い目が出る、俺はそんなことは知らねえや、ぜんたいそりゃ何だい」
「知らねえ、佳い目ってことを知らない」