Japanische Klassiker mit Furigana
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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
Lesen Sie 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.678 Zeichen · 394 Bildschirme
※(ローマ数字2、1-13-22)
伴の方を見て、「なあ、与ちゃん」
紺の腹掛は頷いた。
「そうとも、そうとも、急ぎの仕事がありゃあ、二日でも三日でも、寝ずにやるとも」
広巳はもう双子に躍りかかった。
「ふざけるない、この野郎」
双子も負けてはいなかった。双子は広巳の拳を避けて広巳に立ち向った。紺の腹掛は双子と力をあわして広巳を撲り倒そうとした。三人の拳は搦みあった。広巳の足は拳とともに閃いた。双子は足を蹴られて倒れてしまった。
「野郎」
「こん畜生」
紺の腹掛と広巳は取っ組みあってしまった。双子は放ねおきて広巳の片頬へ拳を持って往った。
「この野郎」
広巳は紺の腹掛を揮り放そうとした。三人の体は黒い渦巻を作ってぐるぐると縺れあった。
「これ、これ、何と云うことだ、ここで喧嘩をして、神罰を恐れないか、何と云うことだ、これ」
そこには社務所の前で箒を執っていた老人が来ていた。老人は三人を叱って諍闘をとり鎮めようとしたが鎮まらなかった。黒い渦巻を作って縺れあった三人の口からは野獣のような呻きが聞えた。
※(ローマ数字2、1-13-22)
「これ、これ、これ、よせと云うのに、これよさないか、罰あたり、神様のお咎めが恐ろしくないか、これ、これ」