Japanische Klassiker mit Furigana
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がまのち
日本怪談大全 第一巻 女怪の館
田中 貢太郎
Lesen Sie 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.678 Zeichen · 394 Bildschirme
※(ローマ数字4、1-13-24)
使用人は驚いて止めたがどうしても聞かずに帰って往った。
そして、小石川の邸へ帰った芳郎は、その翌朝散歩すると云って家を出たが、間もなく死体となって坂路の登り口の処に斃れていた。それを通行人が見つけて邸へ知らしたので、医師も駈つけて来たが死因は不明であった。
※(ローマ数字4、1-13-24)
芳郎の変死の噂が伝わってから、芳郎の父の変死したことも知れて来た。
「あすこの家には、何か大きな祟りがあるだろう」
「なんの祟りだ」
「先代もやっぱり、ああして、ただ斃れて死んでたと云うことだ」
「よっぽど因縁のある家と見えるぞ、なんだろう」
附近の人びとがこう云って噂をしているところへ、一人の老人が旅から来た。それはもとこの辺に生れたもので、京浜地方を流れ渡っていて乞食のような風をして帰って来たものであった。
「そんじゃ、お前さんは、あすこの葛西さんを知ってるだろう」と、老人の遠縁にあたる男が聞いた。
「お旗下の葛西さんか、知ってるとも、私なんかは、あすこの構え内の林ん中へ入って、雉や、兎をとったもんだ」
「そんじゃちょうど好い、聞きたいことがあるが、あすこの家は、昔から何か変なことがある家じゃないかね」