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Japanische Klassiker mit Furigana

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がまのち

日本怪談大全 第一巻 女怪の館

田中 貢太郎

Lesen Sie 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.678 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

「板女の手下にも、やっぱり頭と同じように、はめ板へ引附いて、姿を隠す術を使う者がある」

「板女は切支丹の残党らしい」

「板女は所天のような壮い※(「女+朱」、第3水準1-15-80)な男を伴れている」

「一昨日の夕方、板女のような※(「女+朱」、第3水準1-15-80)な女が、某家の前を通って往くので、見ていると、その女が揮り返って、莞と笑った」

奇怪な板女の噂は噂を生んで、城下の町では夜もおちおち眠らなかった。そのうちに某町の豪家で婚礼があって、親戚知己をはじめ附近の人びとがめでたい席へ招かれて御馳走になった。それは秋の夜であった。家の主人に豪家へ往かれた留守の女小供は、もしこの留守に板女にでも来られては大変だと思って、心ひそかに心配する者もあった。

「旦那がお帰りになるまで、家の周囲に気を注けなくちゃいかんよ」

などと仲間に注意する武家の妻女もあれば、

「お松、裏の木戸をしっかり締めてお置きよ、こんな晩を板女が覘っているかも判らないからね」

と、婢に戸締の注意する商家のお媽さんもあった。

「今晩あたり来ようものなら、ひと打ちだ」と、台所の隅で鼻の端を赤くして、おしきせの酒をちびりちびりとやる僕もあった。