Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

がまのち

日本怪談大全 第一巻 女怪の館

田中 貢太郎

Lesen Sie 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.678 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

貰ったら、どう」

真澄は叔母が女のことに一瞥をくれずに己を病人扱いにしているのが癪であった。

「病気じゃありませんよ、女が毎晩ごちそうを持って来てくれるから、話しているのですよ」

「あんたなんかの処へ、何人が酔狂にごちそうまで持って来るものかね、ほんとにあんたは、どうかしてるよ」

「叔母さんこそ、どうかしてるのですよ、嘘と思や、今晩十二時比に来てごらんなさい、きっと来てますから」

「往かなくったって好いよ、あんたは独言を云ってるから、それがほんとなら、今晩来た時に、その方から証拠になるものを貰っておきなさいよ」

「櫛か、指環か、なんか貰っておきますよ」

「でもおかしいのだね、ほんとにあんたは病気じゃない」

「病気じゃありませんよ、大丈夫ですよ」

その晩女が来て酒を飲みはじめたところで、真澄は叔母と約束したことを思い出して、銚子を持っている女の指に眼をやった。白い小さな指にはめた指環の青い玉が光っていた。

「その指環を、僕に貸してくれないかね」

女はちょっと指に眼をやって後に真澄の顔を見た。

「指環、私の指環」

「ああ、その指環だ、一晩貸して貰えば好い、明日の晩には返すよ」