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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(一)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(一) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.540 Zeichen · 319 Bildschirme

Aozora Bunko

三

七ツといえばもう間もないのであるから、いっそここに居坐っていたら、そのうちに徳蔵も帰るであろうし、寺まで付いて行ったら又なにかの手がかりを見つけ出さないとも限らないと思ったので、半七は自分も見送りをすると云って、そのままそこに控えていると、やがて一人の若い男が帰って来た。小ぶとりに肥った実体そうな男で、お留やほかの人達の挨拶ぶりを見ても、それが徳蔵であることはすぐに判った。そのあとから山城屋の番頭の利兵衛と一人の小僧が付いて来た。

利兵衛は主人の名代に見送りに来たと云った。小僧の音吉は奉公人一同の名代であると云った。お留に引きあわされて、半七は徳蔵に挨拶したが、利兵衛は半七に挨拶していいか悪いか迷っているらしいので、半七の方から声をかけて、単に近所の知り合いのように跋をあわせてしまった。そのうちに葬式の時刻もだんだん近づいて、町内の人らしいのが更に七、八人も詰めかけて来たので、せまい家のなかはいよいよ押し合うように混雑して来た。

その混雑にまぎれて、徳蔵夫婦の姿がどこへか見えなくなった。

三

半七はそっと起って台所の口から覗くと、夫婦は裏の井戸端に立っていた。