Japanische Klassiker mit Furigana
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Lesen Sie 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 94.045 Zeichen · 185 Bildschirme
これから二つの大仕事
マア死ぬまで活動するのが私の勤めサ。「薬もて補うことをつゆだにもわれは思わずきょうの健やか」これなら大丈夫でしょう。
言い漏したが前の『日本植物志図篇』の書はその後どうなっタ? それは私の環境が変わったのでアレはまずその第十一集で打切り(十二集分の図は出来ていたけれど)、後に当時の浜尾総長の意を体して大学で私が『大日本植物志』の大著に従事していたが、ある事情の下にそれは第四集で中止した。これはわが国植物書中の最も精緻を極めたものであるので、その中止はわが学界のためにこの上も無い損失であった。著者であった私としては、マー私の手腕の如何なる〔も〕のであったかの証拠を示した記念碑を建てて貰ったのダト思えば多少自ら慰むるところがないでもない。
以上は頗るダラシの無い事を長々と書き連ねましたので、筆を擱いたあと私は恐れ縮こまっています。
ながく住みしかびの古屋をあとにして
気の清む野辺にわれは呼吸せむ
これから二つの大仕事
思い出深い大学は辞めたが、自分の思うように使える研究の時間が多くなったことは何より幸いである。私は幸い健康に恵まれていて、雨天の際もレインコートを着けることをつとめないでも平気だし、また植物の図を描く時にも、どんな細部でも毛筆で描けて決して手がふるえるようなことはない。