Japanische Klassiker mit Furigana
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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme
五十四
五十四
水街道あたりでは皆枕附といいまして、働き女がお客に身を任せるが多く有りますが、此のお隅は唯無事に勤めを致し、余程人柄の好い立振舞から物の言い様、裾捌まで一点の申分のない女ですから、惣次郎は麹屋の亭主を呼んで、是は定めし出の宜しい者だろうと聞合せますと、元は谷出羽守様の御家来で、神崎定右衞門という人の子で、お父様と一緒に浪人して此の水街道を通り、此の家に泊り合せると定右衞門が生憎病気で長く煩らって没なり、後で薬代や葬式料に困って居ります故、宿の主人が金を出して世話を致しましたから恩報じかた/″\此の家に奉公致し、外に身寄親類もない心細い身の上でございますから、何分願います、外の女とは違いまして真面目に奉公を致して居りますもの、贔屓にして下さいというので、惣次郎の気に入りまして、度々遊びに来る、其の頃の名主と申しては中々幅の利いた者ですから、名主様の座敷へ出る時は、働き女でも芸妓でも、まア名主様に出たよなどと申して見得にしたものでございます。惣次郎もお隅には多分の祝義を遣わし折節は反物などを持って来て遣る事も有るから、男振といい気立といい