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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

六

六

その日の夕刻、新吉の義兄の岩松は番所に呼出されました。

事件が重大と見たのか、与力笹野新三郎出役、真砂町の喜三郎と銭形平次が腰縄を打たれた新吉を調べております。

「岩松、隠しちゃ為にならねえよ。弟分だと思って、庇い立てをすると、かえって不都合なことになるよ」

釘を一本刺した上、いろいろ新吉とお駒の関係を問い訊しました。

「新吉はそんな大それた事の出来る人間じゃございません」

岩松は一生懸命弟のために弁解しましたが、結局、弟の上にかかる疑いは、容易に霽れるものでない事を呑込まされただけの事でした。

「岩松、気の毒だが、新吉は免れようはねえ。自分でお駒を殺しましたと、白状しているんだ」

「そんな事が、親分」

岩松は百方弁解しましたが、本所に亥刻近くまで居たという、新吉の不在証明を知らなかったので、この上は救う道も尽きてしまったと思ったのでしょう。

「帰れ。もうよい」

喜三郎に冷たく言われると、思い定めた様子で、最後の切札を投げてしまいました。

「親分、聴いておくんなさい。――出来ることなら隠しおおせようと思いましたが、弟の新吉が処刑になるのを見ちゃいられません。