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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

七

と利助。

「では、せめて一日」

宗太郎はポロポロと涙さえこぼしておりました。

七

宗太郎はその上口を開きません。が、縄打って引立てたら命に替えても弟を逃がすでしょう。平次と利助も、持て余してそのまま暮れるのを待ちました。

「もうよかろう、宗太郎、弟はどこに居る」

ガラッ八が手伝いに来たのを切っかけに、平次は最後の問を持出しました。

「いつまで隠しても大罪を犯した弟を助けるわけには参りません、みんな申上げます」

「言ってくれるか、宗太郎」

利助と平次は、左右から詰め寄りました。

「今頃は父親の墓に名残を惜しんで、隠れ家へ納まっておりましょう」

「父親の墓へ――?」

「左様でございます。山谷の正伝寺に父親の墓があります。讐を討った弟は、そこへ行ったに相違ございません」

「なるほど、どうしてそれに気が付かなかったんだ」

平次は口惜しがります。

「門前の花屋の親爺は、昔使ってた若党でございます。弟はそこに身を隠しております」

「有難い」と利助。

「八、ここを頼むぞ。帰って来るまで、その男から眼を離すな」

平次も続いて飛出しました。一気に山谷の正伝寺へ――。

が、これはなんという見当違いでしょう。