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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

六

「…………」

「奉公人も十二三人居るようだが、他国、遠国の者は誰々だろう」

平次はここまで追い詰めて行ったのです。名古屋から添状を持って、三年前に来た甚助の苦い顔というものはありません。

六

それから四五日、無事に日が流れました。やがて二十日正月という時、また一つの大きい事件が起ったのです。

「親分、大変だぜ」

「なんだ八」

いきなり飛込んで来た八五郎はしばらく口も利けません。

「番頭が殺されましたよ」

「え?」

「玉屋の番頭の甚助が、湯島の聖堂裏で絞め殺されているのを、往来の人が見付けて大騒ぎしていますよ」

八五郎の報告は全く大変でした。

「それ、行ってみろ」

駆け付けたのは、まだ卯刻半(七時)そこそこ、往来の人は、聖堂裏の淋しい木立の下に立って、物をも言わずに、緊張した動揺を続けております。

「退いた退いた」

八五郎に導かれて行ってみると、大溝の中に落込んで、襤褸切のようになっているのは、玉屋の番頭甚助の死骸。まだ検死が済まないので、手を付ける者もありません。

平次はいきなり水のない大溝に飛降りて、近々と死骸を見ました。恐ろしい強力に締められたものと見えて、喉仏は砕け、顔色は紫色に腫れ上がって、二た眼と見られない悪相ですが、