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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

平次は話題を変えます。

「申上げなきゃなりませんか、親分さん」

「当り前だ」

「主人の弟の、五郎助さんで」

平次とガラッ八は顔を見合せました。また一人大きな疑いを背負いそうな人間が現われたのです。

「その五郎助は昨夜酉刻(六時)から戌刻までの間どこに居たんだ」

「本所の御屋敷から呼出されて、昼過ぎから参り、戌刻過ぎにようやく帰って来ましたが」

「あとは昨夜店をあけた者はあるまいな」

「ヘエ――」

「ところで、これはよく気をつけて正直に返事をして貰いたいが、研屋の暮し向きは近頃どんな具合になっているんだ。昔のような事はないという評判も聴くが」

「ヘエ――」

宗七は返事に困った様子です。

「どうだ、宗七」、

「申上げます――いずれは知れることでございましょう。――旦那の遊びがひどくなって、この三年ばかりの間に大変な穴をあけてしまいました」

「フーム」

「去年の暮にはどうしても、三千両から五千両ないと越せませんでした」

「で?」

「幸い石川様が融通して下すって研屋の身上を建て直したようなわけでございます」

「どれほどの融通だ」

「三千五百両ほどでございます」

「少し大きいな」

いかに公儀御用達でも、三千五百両は大金です。