Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

。

机の上に算盤が一つ、その先がすぐ雨戸で、雨戸には小指の先ほどの小さい穴があいておりますが、始終何人か紐でも通して合図をしたものか、穴の縁が摺れているのも疑えば疑えます。

沓脱の上にも下にも履物はありませんが、縁の下を覗くと竹細工の玩具にしては少し大きい風車が一つ。引出してみると、まだ真新しいもので、柄の方に二つ三つ穴が開いているのも変っております。

平次はそれを持って元の部屋へ帰ると、

「これは何だ」

宗太郎の胸先に突付けました。

「ヘエ――」

「江戸では見かけない品だ、――弟の宗次が持って来た物に相違あるまい。どうだ」

「…………」

「兄が弟を庇うのは無理もないが、諸人の迷惑、公儀の御手数を考えて、この辺で白状したらどうだ。匿った罪は、兄弟の情誼を考えて、この場限り忘れてやるが――」

「ヘエ――」

「まア、坐れ。不自由な身体で、そう立っていちゃ苦しかろう」

「有難うございます。――みんな申上げますが、昨日銭形の親分さんのところへ行ったのを嗅ぎ付けられて、弟にひどい目に逢わされました。この上私の口から漏れたと知れると、殺されてしまいます」

「隠れ家を言えば、これからすぐ行って縛って来る。