Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

「それどころじゃねえよ。御府内に人殺しがあるのを、御用聞が知らずにいるという法はねえ、――知って下手人を捕えねえという法もないはずだ、ね親分」

「おかしな事を言うじゃないか、俺の縄張うちに、目こぼしになった「殺し」でもあったと言うのかえ」

「その通りですよ、親分」

「おやおやおや、それは初耳だ。聞かして貰おうじゃないか八、次第によっては、十手捕縄を返上して、坊主になって詫をしよう。どこの誰が一体殺されたんだ」

平次も少しばかり真剣になりました。

「親分が悪いというわけじゃありませんよ。相手の大名が癪にさわるんで、――落着いて聞いて下さいよ」

「俺はあわてちゃいないよ、手前こそ落着いて話せ」

弾み切った心持を誘発されて、二人は思わず顔を見合せました。が、次の瞬間にはもう融然として笑っております。

「こうですよ、親分、――鎌倉町の源太郎親分のところに、綺麗な娘が二人あったのは知っていなさるでしょう」

「知っているよ。源太郎はやくざだが、姉娘のお銀が大名のお部屋様になって、跡取りの男の子を生んでから、すっかり隠居して、堅気になっているという話だ――それがどうしたんだ」