Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

四

平次も深々と首をうな垂れて、

「それはどうも――」

と言うより外にありません。

「私には覚えがありますが、碁に凝る方には、徹夜もありがちの事ですね――でもそのために馬場の旦那が潔白と判れば、何が仕合せになるか判りません」

佐吉はそう言うのでした。これも若い癖に碁が好きで有名な男です。

四

河内屋の孫殺しは、それっきり行詰りました。喜太郎が死んで一番儲かるのは、河内屋の大身代を相続する者で、順序から言えば、又兵衛の姉娘、――馬場要の配偶になっているお米ですが、これは痩せても枯れても武家の内儀で、既に他家に縁付いた上は、いまさら夫を捨てて河内屋へ帰ることもならず、そうかといって、夫の馬場要と一緒に、河内屋へ入込むことは、父親の又兵衛が承知しそうもありません。

馬場要は名題の大酒飲みの上、磊落で、豪傑で、おまけに煙草入や、喜太郎の死について、一脈の疑いを持たれたので、又兵衛がウンと言わないばかりでなく、馬場要自身も、馬場姓を捨てて、町人の家を相続する意志などはない様子だったのです。

すると――、相続人はたった一人、お米の妹で、丁子屋に養われている、お富でなければなりません。