Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme
「支配人を呼んで貰おうか」
「ヘエ――」
甚助はキリキリ舞いをしながら飛んで行きました。
「あれは子飼いですか、旦那」
「いや、三年ほど前、名古屋から添状を持って来た男だが、よく気の付く働き者で、今では支配人の片腕のようになっていますよ」
そんな話を聞きながら、平次は縁側から、霜解けのひどい庭などを見ております。
「昨夜は暖かでしたね」
「そう、凍らなかったようだが――」
「人が歩けば、足跡が付くはずですね、庭石の上もあのとおり綺麗だし」
平次はここでも、お糸が曲者を手引したという、甚助の疑いを粉砕したのです。
そこへ支配人の庄八が飛んで来ました。
「親分さん、御苦労さまで。――私の指金で、お糸さんに来てもらいましたが、とんだお叱言を頂戴したそうで、まことに相済みません、ヘエ――」
六十近い、よく光る頭を撫でて、すっかり恐れ入っております。
「叱言を言うわけじゃないが、嫁入前の娘へ、傷を付けちゃ悪いと思って、ツイあんな事を言ってみたのさ」
「ヘエ――」
「そのお糸さんがどこに居るんだ、ちょいと逢ってみたいが」
「これへつれて参りましょう」と庄八。
「いや、こちらから行こう」