Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme
ガラッ八の八五郎が、二度目の大変を売り込んで来たのは、それからまた三日目の朝でした。
「また辻斬かい、八」
平次は妙に落着き払っております。
「そんなつまらない話じゃありません。ね親分、三輪の万七親分が、背負い呉服屋の仁八を縛って行きましたよ」
「それっきりか」
「それっきりじゃありませんよ。あの仁八の野郎が、五百何十両という大金を隠しておいたのを、三輪の親分が嗅ぎ付けたんだそうで」
「止せばいいのに――ありゃ囮だったんだ」
「ヘエ――、親分もそれを知っていなすったんで――」
「共同井戸の流しの下に投り込んであったはずだ――蚯蚓の巣の中に五百何十両は、変な図だったよ」
平次は何もかも見通しだったのです。
「ヘエ――、驚いたね、そいつは」
「あの晩、俺達の掛合いを、親爺が見ていたのさ。そして、小田巻直次郎が一と晩帰らない上、翌る朝聖堂裏で殺されていると聴くと、早速の早業で、あの家に忍び込み、皆んな気の付かないうちに、風呂敷ごと五百何十両の金をさらって、腐った流しの下へ匿したんだろう――」
「親分は見ていなすったんで――」
「見ていたわけじゃねえ、が、親爺があんまり流しの下を気にするから後でちょいと行って覗いて見たのさ」