Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme
六
「ヘエ――」
「あの親爺は叩き上げた人間で、根が食えねえから、まだ何か知っているに違いない、――それに、小田巻直次郎の五百何十両は、どこから持って来たか、それが判るまでそっとしておきたかったんだ――放っておいても当分親爺は金を持出して逃げるようなこともあるまいし、それに、小田巻直次郎の家へ、あの金を捜しに来る人間があるに違いないと思ったんだ」
「ヘエ――」
「三輪の兄哥もつまらねえ事をしたものだ。この噂がパッとなりゃ、辻斬野郎とうぶん旅籠町へ寄り付くことじゃあるめえ。この上はもう一つの術だ。八、あの研屋をもう一度虱潰しに当ってみてくれ」
「ヘエ――」
「俺はこの辺中の雪駄直しを一人残らず当ってみる。あの裏金を剥がした後の繕いは、素人の手際じゃねえ」
「なるほどね」
平次とガラッ八は、こうしてもう一度新しい部署を定めたのでした。
六
手違いは、先から先へと、平次の手を潜って事件を迷宮のうちに引摺り込みました。
「親分」
翌る日の朝、飛込んで来たガラッ八の顔を見ると、平次はさすがに胆を冷やして起上がります。
「また大変――だろう、今度はなんだ」
「殺られたッ」
「誰だ?」