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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

「亭主が人手に掛けさせずに、自分で研いだ刀は無いか、――」

「さア――」

その問にも満足な答は得られなかったのです。

平次は改めて主人の死骸を見せて貰いましたが、傷は肩先から胸へかけて、見事に斬り下げたもので、並々ならぬ手練と解りますが、その代り、声も立てずに死んだことでしょう。

「これは、いかぬ」

平次もこんなに閉口したことはありません。疑わしいのは、日頃小田巻直次郎の家へ出入した、遊び人の権三郎と浪人の臼井金之輔と、御家人の南久馬と旗本の次男の三津本弦吉の四人ですが、権三郎を除けばあとは立派な二本差で、無闇に縛って引っ叩いて口を割るというわけにも行かず、この上は第三段の雪駄から、手繰って行くか、四人の出入りを監視して、その後を跟けさせる外はありません。

「憎いね、親分、こんな野郎は、どんな事をしたって見逃しちゃおけねえ」

ガラッ八は腕をさすりますが、どうもガラッ八では歯の立ちそうな相手ではなかったのです。

「辻斬や剽盗は憎いが、こんなに手を焼かせるのは、よっぽど悪智恵の廻る奴だろう、――待てよ、何だって小田巻直次郎を殺したんだ、――小田巻直次郎は辻斬じゃねえ、――あんなに金を持っているのは可怪しいが、――旅籠町の路地へ逃込んだ時の後ろ姿じゃ、もう少し小柄で――若かったように思うが――、その野郎を小田巻直次郎