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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

丁寧にしなきゃ、腹を立てて教えてくれないよ」

平次はガラッ八を飛ばして、雪駄直しを捜す間に、下っ引を三四人使って、権三郎と、臼井金之輔と南久馬と、三津本弦吉の出入から、身許を出来るだけ調べさせました。

困ったことに、四人とも若く、四人ともよく使えて、四人とも滅多に夜歩きをしたこともありません。わけても身分のある南と三津本は、小田巻直次郎の腕を惜しんで、人間の始末の悪いのを知りながらかなり深く交わっていたことは、誰でも知らぬ者のない事実です。

権三郎は遊び人に惜しいほどの腕でした。一年ばかり前、女出入りで、手ひどく小田巻直次郎にやられたことがありますが、悪賢い人間で、尻尾を巻いてそれっきり反抗しようともせず、あべこべに家来か幇間のように、小田巻直次郎の浪宅に出入りしておりました。

「こいつが一番臭いが、町人の辻斬は少し変だ」

平次は一応疑いましたが、辻斬の手際や、研屋を斬った腕の冴えは、どうも遊び人の長物弄りではありません。

八五郎が帰って来たのは、その日の夕刻。

「解りましたよ、親分、筋違見附外へ出ていた雪駄直しの長吉というのが、四五日前十両ばかりの大金を掴んで来て、――江戸も飽きたから大坂へ行ってみたい――と、支配頭の添書を持って、草鞋を履いたそうですよ」