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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

十手捕縄を預る者が、見当の外れた捕物をしちゃ、自慢にならねえ」

萎れ返る平次を、ガラッ八はもう慰めようもありません。

「遊び人の権三郎が、小田巻直次郎に強請られて大金を出したのは可怪しいじゃありませんか、親分」

「遊び人だって同じ事さ、――辻斬が知れては命が無い――もっとも、道場を拵えたら、権三郎を師範代にする――くらいのことは言ったかも知れない。あの晩、小田巻直次郎が、権三郎を追っかけたのは、ヘマをやるから、師範代を取消すとか、もう少し金を出せとか、手厳しい事を言ったんだろう。あんまり無法なことを言うから、騙して毒酒を呑ませた上、あんな虐たらしい事をしたんだろう。五百何十両と絞られたのが、権三郎にとっちゃ、骨身に徹えるほど口惜しかったのさ、――もっとも、武芸自慢が嵩じて遊び人のくせに、武家風に化けて辻斬などを道楽にしたのが破滅の因さ」

「なるほどね」

「考えてみると、人間へ犬の首を継ぐような無法なことは、武家方のすることじゃねえ。腕が出来ても、腹の出来ない人間というものは、どこかで尻尾を出すんだね。それに気の付かなかった、俺の間抜けさはどうだ」

名人平次は、まだ見当違いの功名を口惜しがっております。