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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme

Aozora Bunko

銭形平次捕物控

一

一

「親分、変なことがあるんだが――」

ガラッ八の八五郎がキナ臭い顔を持ち込んだのは、まだ屠蘇機嫌のぬけ切らぬ、正月六日のことでした。

「何が変なんだ、松の内から借金取りでも飛込んだというのかえ」

銭形の平次は珍しく威勢よく迎えました。ろくな御用始めもないので、粉煙草ばかりせせって、心待ちに八五郎の来るのを待っていたのです。

「借金取りや唐土の鳥には驚かねえが、――こいつは全く変ですぜ、親分」

「だから何が変だと言ってるじゃないか」

「一町内の子供が五人、煙のように消えてなくなったのは、変じゃありませんか、親分」

ガラッ八の小鼻は、天文を案ずるように脹れます。

「子供が五人揃って消えた?――そいつは抜け詣りだろう」

平次は事もなげです。そのころ子供たちが誘い合せて、親の許しを得ずに、伊勢詣りの旅に出ることがよく流行りました。伊勢詣りとわかれば箱根の関所もやかましいことは言わず、先々の宿も舟も、何かと便宜を与えてくれる世の中だったのです。

「七つから九つまでの子供ですぜ、その中には女の子が二人いますよ」

「なるほどそいつは少し変だな」

「その上、夕方かごめかごめかなんかやって遊んでいて、不意に見えなくなった。